今回は、ある程度ランクル70(ナナマル)に興味を持ち始めた人向けに、ランクル70を2台乘り継いできた僕がこんな人向けに記事を書いてみました。
- 70(ナナマル)ってそもそも何?
- ランクル70ってどんな車?
- 他のランクルと何が違うの?
- ぶちゃけ維持費はいくらかかるの?
と、
僕自身もこんな事を思っていました。
ランクルは大きい車って事くらいしかわからないなぁー。
詳しく解説求む
そんな皆さんのお役に立てればと思います。
では解説していきたいと思います。
70(ナナマル)ってそもそも何?
よく検索で【ランクル】と入力すると、
- ランクル40
- ランクル60
- ランクル70
- ランクル80
- ランクル100
- ランクル200
など、【ランクル】+【数字】で出てきますよね?
この【数字】気になっている人は意外に多いのではないのでしょうか?
答えはズバリ・・・
型式です。笑
この答ではつまらないのでもう少し掘り下げていきましょう。
数字の順番通りとは限らない年式
ここで型式と聞いて
あぁ~、40が古くて200が新しいのね。
と思ったそこのあなた、半分正解で半分不正解!
どういう事かというと、ここからがランクルの複雑な所なのです。
本来普通の車の型式は、10→20→30・・・や、15→17→18・・・だったり220→221→222・・・などと数が増えると新しい年式になるのが通常です。
しかしランクルの場合は、【40系】と50系→60系が同時に販売されていたり、【70系】と60系→80系→100系が同時に販売されているというような特殊な販売のされ方をしていました。
このように、【40】と【70】だけは特殊です。
簡単に言ってしまうと販売のラインが2つあると言う事です。この事については、
他のランクルと何が違うの?で詳しく解説します。
このことからも分かる様に【ランクル70】の数字は型式であり、年式とは単純に結び付けられない物なのです。
実際に僕が以前に乗っていた70は80系と同じ年式で、現在乗っている70は100系と同じ年式なのです。
ランクル70ってどんな車?
率直にどんな車か?と聞かれれば即答です。
『最高の車!僕にとってはね。』です。笑
かなり絶妙な言い回しになりましたが、こういう言い方になってしまう背景にはメリット・デメリットを理解していた方が良いと思います。
まずは・・・
デメリットからいきたいと思います。(好きなものは後から食べるタイプなので)
ナナマルのデメリット
- 燃費が悪い
- 貨物(1or4ナンバー)しかない
- オイルが大量(交換時のコスト高)
- とにかく遅い(4200㏄ディーゼルのターボ無)
- 小回りが利かない
- ブレーキの利きが甘い
- 乗り心地が悪い
- エアバッグがない
- 任意保険が高い(貨物自動車なので)
- 年式によっては24Vな為不便、コスト高
と、
あるはあるは悪いところ。しかし
見方を変えると
ブレーキの利きが甘い上にエアバッグもないので、前にも増して車間を開ける様になりました。それとアクセルを無駄に踏むこともなくなりました。確実に安全運転に繋がってると思います。
そしてオイル交換のコスト高も、オイル交換自体を自分でやったりする事でコストを減らしたりする事により、ナナマルへの愛着も湧いて、一石二鳥です。
ちなみにオイル交換について詳しく解説しています。
を以前記事にしているので合わせて読んでみてください。
年式によっては24Vになっているので、ウィンカー球やヘッドライト球等が切れた場合のコストが高い傾向にあります。ナビを付ける際もDCDCコンバーター(デコ)を使用しなくてはいけません。
購入の際は,12V車なのか24V車なのかを確認する事が望ましいです。
乗り心地に関しては、ショックアブソーバーを変える等でかなり改善されます。
12V車と24V車の見分け方については
を記事にしていますので、合わせて読んで見てください。
デメリットは見方を変えるとメリットに見えてきた。
メリットも早よ。
ちゃんとしたメリットももちろんあります!
では見ていきましょう!
ナナマルのメリット
- 低速トルクが鬼
- 並外れた最強の悪路走破性(前後デフロック車に限る)
- 1HZという信頼性の高いエンジン
- 燃料代が安い(軽油)
- エアコンの効きが最高(冷/暖共に)
- 自動車税が安い(貨物車の為)
- ボンネットやフロントフェンダー周辺の造形が素敵(個人的主観 笑)
- 内装がチープでシンプル(自分なりに誉め言葉)
- 人とあまり被らない
- 最高にCOOL
と
最後はメリットとは関係ない話になりましたが・・・
先ほどデメリットに、とにかく遅いと言いましたがその逆にトルクがあります。
簡単に言ってしまえば
高速道路や追い越しは苦手だが、激坂道をゆっくり登ったり車を引っ張ったりは得意という事です。
次にナナマルの並外れた悪路走破性です。
購入時のオプションに【前後デフロック】というものがあります。
これは言葉通り、前輪と後輪のデフをロックする事が出来る機構が付いている物になります。
デフ?ロック?・・・どゆこと?
デフロックについてわからない方に簡易的に説明すると、
車がスタック(雪、砂、泥で立ち往生)する場合、駆動輪(FF車なら前、FR車なら後)の左右どちらかのタイヤが空転し起こります。4WD車の場合は4輪の内1輪で。
空転したタイヤ側にチカラが逃げてしまう為にスタックしてしまうという事です。
これは左右輪の間にデファレンシャルギヤ(通称デフ)がある為で、
デフロックはこのデフの機構を一時的にロックする事によりスタックから抜け出す事が出来るのです。
このデフロック実は色々な車に装着されているのですが、
ほとんどの場合、後輪のみかセンターで、
後輪やセンターだけでは、対角スタック(※)に陥った時にデフロックが有ったとしても脱出困難に陥ります。
このことからも、
前後デフロック車はどんな状況からも脱出することが可能です。
前後にデフロックを装着している車種は極まれなのです。
※右前輪と左後輪、左前輪と右後輪など対角線上のタイヤがスタックする事。
それゆえナナマルは色々な所で使用されています。
- JAF
- 河川国道事務所
- 消防
- 国境なき医師団
- 世界の未舗装のへき地
などなど・・・
どれを見ても人命にかかわる場所や過酷な条件のもと使用をされています。
ナナマルの悪路走破性はズバ抜けています。
そして、
ナナマルに搭載されている【1HZ】という信頼性の高いエンジンもかなり頑丈。
『どこへでも行き、生きて帰ってこられる車』にふさわしいLAND CRUISER70
ノンターボと言うのは一見すると遅くて非力なイメージで嫌がられますが、
裏を返せば壊れる物が付いていないので、外国などでは砂漠の真ん中で立ち往生するリスクが格段に下がるのです。
ちなみに輸出向けの一部、80系もこのエンジンを使用しています。
よく巷では、20万キロで慣らし運転終了などと言われている様にとても頑丈そのものです。
砂漠やへき地だと、故障=人生終了のお知らせ。だもんね…
燃料代に関しても、1HZ(丸目)はディーゼルで軽油なのでコストは大幅に下げられます。
燃費に関しては個人差がありますが、僕自身はリッターあたり6~8㎞といった所です。
エアコンは冷/暖共にガンガン効きます。特に冬場(雪国)の暖房に関しては車の中でストーブでもつけているかと思うほどです。
貨物登録(1ナンバーor4ナンバー)なので自動車税も驚くほど安いです
これは完全に個人的意見ですがカクカクボディに真ん丸お目めはたまらないですね。
メンテナンスフリーが良い人からしたら、最高の車では無いし…
新しくて機能がいっぱいの車が良い人からしたら、最高の車ではないし…
高出力、高馬力の速い車が良い人からしたら、最高の車では無いし…
乘り心地がよくて、静寂性のある車が良い人からしたら、最高の車では無いし…
でも最高の車ですね!僕にとっては!
他のランクルと何が違うの?
70(ナナマル)ってそもそも何?でも少し触れましたが、【40】と【70】は特殊で他のランクルとは少し性質が異なります。
ではどう違うのか解説していこうと思います。
ヘビーデューティー
ランクルはトヨタで作られた【トヨタ ジープ】が原型で、そこから20・30系→40系となっていきます。
この40系までは本格オフロード車として生産されてきたのですが、突如40系の乗用テイストモデルとして55系が加わったのです。
ここから【本格オフロードモデル】と【乗用車テイストモデル】の2パターンで販売されることとなります。
この【乗用車テイストモデル】の系統が現在、街中で多く見られるランクルです。
・本格オフロードモデル(ヘビーデューティー)
トヨタジープ→20・30系→40系→70系
・乗用車テイストモデル(ステーションワゴン)
55系→60系→80系→100系→200系→300系
という事です。
ん?って事は40系から70系の間は???
ナナマルはヨンマルの後継
ヨンマル(40系)はなんと24年間もの間生産・販売され続け、ナナマル(70系)へとバトンタッチして生産終了になりました。
その間、乗用車テイストモデルの60系や80系も同時に販売されていました。
その後、ヨンマル(40系)からの意思を受け継ぐ形でナナマル(70系)が誕生しました。
だからナナマルはヨンマルに似ていて、他のランクルと違って大柄じゃないんだね!納得!
このナナマル(70系)も21年間(再販を含む)もの間生産・販売され続け国内の生産を終了しています。
ここで国内と限定したのは、海外向けでは今なお生産・販売されているからです。
この間も乗用車テイストの80系や100系・200系も同時に販売されていました。今後も300系の販売が開始されればすごい期間販売されている事になります。
それってすごい事だね。それだけ世界に愛されてる車なんだねナナマル!
この時ナナマルのワゴン(ライトデューティー)として派生しハイラックスサーフのエンジン、足回り部品を使うなどして販売され始めたのが、70系ランクルワゴン。今に続くプラドのご先祖様です。
ナナマルの再販が騒がれたのはこのような背景があった為で、単に新しく車が発売されたからという単純な話では無かったのです。
トヨタ ジープから始まったランクルの血筋を色濃く残している系統であるのが【ランクル70】なのです。
と
こんな感じで他のランクルとは少し違う事がおわかりいただけたかと思います。
だんだんナナマルが欲しくなってきた。でも維持費はさぞかしお高いんでしょ?
ぶっちゃけ維持費はいくらかかるの?
ぶっちゃけどの位かかるかと言うと…
ざっくり3リッター(3000㏄)クラスを維持するのと変わらないくらい
です。
こう聞いてどう思いました?安い?高い?
感じ方はそれぞれだと思います。
んー、決して安くはないけど…
思った程でもないかなー。
詳細求む!
それでは詳しく見ていきましょう。
おおよその維持費(1年間)
おおよそと書いた理由は、
どこまで自分でやるかによってかなりの差額が出てきます。
車検代・・・・約6~8万円(貨物車ナンバー為、毎年車検)
税金・・・・・1万7600円
燃料代・・・・約20万(1.6万×12ヶ月)
任意保険代・・約5万4千円
高速代・・・・約5千円
オイル交換代・約1万円(年間2回、2回に1回エレメント)
僕の場合は年間約36万6600円になり、当然ですがこの金額は絶対的な金額ではありません。
人によってかなり差額がでます。
例えば
車検代一つとっても自分でユーザー車検を受ける人と、ディーラーに任せる人では違いがあるのは明白です。
車検はユーザー車検で通すと半額近い金額になる模様。
オイル交換も同様に自分でするのと、ディーラーに任せるのでは半額~3分の1近い金額が変わってきます。
オイル交換は
を見てぜひ挑戦してみてください。
自分の場合、車検は知り合いの車屋さんにお願いしています
が
ユーザー車検も時間があればそのうち挑戦したいと思っています。
高速代に関しては人より全然使わない方なので参考にならないと思われます。
月に3万円弱かぁ、現実味が出てきた。これならイケそう!
年々ランクル70ディーゼルは球数が少なくなって来ている印象があります。
高額になり手が届かなくなる前にぜひ!
購入を迷われている方は
まずは試しに自分の車が今いくらなのかを知る為に
相場チェックという行動を起こしてみるのも一つだと思います
現在の車の相場金額によっては、購入のハードルがぐぅーんと下がる可能性もあります!!
できるだけお得にランクル70を購入するなら↓↓
あなたの愛車は今いくら?UcarPACが1分でカンタン相場チェック
まずは行動してみましょう
ここまで読んでくれた皆さん一緒に楽しいナナマルライフをともに歩みましょう!!
ではでは。