どうもこんにちは
今回の気になる事柄は冬の軽油についてです
最近はクリーンディーゼル車が増え、ガソリン車から乗り換えたばかり
という方も多いのではないでしょうか?
ガソリンよりも単価が安くランニングコストがかからないのは魅力的ですよね
しかしこれからの季節【冬】は注意が必要です!
これを知らずに寒冷地やスキー場などに出かけると、とんでもないトラブルになるかもしれません
- ガソリン車からディーゼル車に乗り換えた
- ディーゼル車でスキー&スノボをしに行く予定のある
- 寒冷地などに出かける予定がある
という方向けに記事を書いています。
ちなみに雪道の運転が不安な方やどんなアイテムが必要なのかわからない方は
雪道【冬】走り方!必須アイテム解説付き【11選】 永久保存版
を記事にしているので合わせて読んでみてください
- ディーゼル車の冬の落とし穴がわかる
- 軽油の基礎知識が身に付く
- 問題点と対策がわかる
まず結論として軽油にはいくつか種類があり
凍る軽油
と
凍らない軽油
があります!
えっ?と思われました?
では詳しく書いていきます
ディーゼル車の冬の落とし穴とは
ディーゼル車の魅力それは、何と言ってもガソリンやハイオクとの価格差ではないでしょうか?
ガソリンに比べ約10円/ℓ、ハイオクと比べ約20円/ℓ程の価格差があり
丈夫なエンジンは長く乗れば乗るほどコスト面でお得なのがディーゼル車【軽油】の一番の魅力でしょう
しかしそんなディーゼル車もいいところだけではありません
ディーゼル車のメリット&デメリット
メリット
- トルクフルで粘り強い
- エンストしにくい
- エンジンが温まると冷えにくい
- 丈夫でロングライフ
デメリット
- 馬力がガソリン車より劣る
- ガス欠になると大変
- エンジンが温まるまで時間がかかる
- 振動がある
- 寒冷地の始動性が悪め
といった所でしょう。
続いてディーゼル車の燃料、軽油のメリット&デメリットを見ていきたいと思います
軽油のメリット&デメリット
メリット
- 何と言っても価格が安い
- 災害時に手に入りやすい(実体験)
- 揮発性が低く保管が容易
デメリット
- 手に付くと臭くなる(灯油のように)
- 給油口回りが汚れやすい
- 凍ることがある
とった所ですね。
このように物事には良いところがあれば、必ず悪いところもあります
それを理解していれば問題はさほどありません
しかし注意しなければならないのは軽油のデメリットで挙げた
凍ることがあるです
これはガソリンにはない最大のデメリットです!(ガソリンは凍りません)
この記事を読んでおられる方は、少なからず凍る可能性がある方や
凍るかもしれない地域に行く、スキー場へ行く可能性が高い方が大半でしょう
正しく理解するために軽油の基礎知識を付けましょう
軽油の基礎知識
軽油の基礎知識を身に着けておくとまさかのトラブルを回避できます
ガソリンと同じなのは危険物であること、水より軽い事、どちらも原油を蒸留しできた車の燃料であることです
逆に言えばそのくらいしか共通点がないです
軽油には種類がある
日ごろから、軽油とガソリン&ハイオクを入れ間違えないようにする事はあっても
軽油の種類までを気にされる方は少ないと思います
しかし知っているのと知らないでは大きく違います
JIS規格○○号で分かれている
軽油にはそれぞれ
軽油種類 | 目詰まり点(℃) | 使用推奨 |
JIS 特1号 | ― | 夏 |
JIS 1号 | -1以下 | 夏 |
JIS 2号 | -5以下 | 冬 |
JIS 3号 | -12以下 | 寒冷地 |
JIS 特3号 | -19以下 | 寒冷地 |
に分かれています
凍る軽油とは
なんども出てきている凍る軽油とはなにか
凍ると言っても実際に軽油が水のように氷るわけではなく
流動性(配管などを燃料が流れやすくする)を高める為に
軽油にはワックス成分が含まれていています
このワックス成分は、ロウソクのロウの様な物と考えてもらえれば分かり易いです
ロウソクのロウも冷やすと固まりますよね?あれです
JIS規格で5種類に分かれている軽油は
寒さによってこのワックス成分が固まる温度がそれぞれ違い(表1)
その温度を下回り目詰まりを起こす事を【軽油が凍結する】と表現されます
上記の表の【目詰まり点】を越えて温度が下がると(※1)ワックス成分が固まることにより
燃料配管、燃料フィルターなどが目詰まりをおこし、最悪エンジンがかからなくなってしまいます
※1:環境や使用状況で変わります。
問題点と対策
もしこれを読んでいるあなたのお住まいが都内近郊で
これからスキー場へ行こうとする場合だとしましょう
問題点
ここで問題となるのは都内近郊で売られている軽油がJIS規格のどの規格の物なのか。
という事です
結論はJIS 2号でしょう、あるいは1号の可能性もあります
降雪地方の山間部は-10℃近くなる事も珍しくありません
多くのトラブルの場合、目的地に向かう時には問題なく行けても、
長時間にわたり低温下に駐車していた場合
エンジンがかからなくなるリスクは十分あるのです
対策
対策としては極めてシンプルで
目的地(寒冷地)にて寒冷地仕様の軽油を給油する事です
これはディーゼル車の取扱説明書などにも記載されています
実際に僕の乗っているランクル70(ディーゼル)の取説にも書かれています
ランクル70が何かわからない方は
ランドクルーザー70(HZJ76)ってどんな車で維持費はいくら?徹底解説!
を記事にしていますので合わせて読んでみてください。
話は逸れましたが、こちらが実際に取説に書かれている内容です
寒冷地へ行くときは、現地へ着くまでに残量を半分(燃料目盛りの1/2以下)にしておき、現地に着いたら下表にしたがってできるだけ早く寒冷地用燃料を補給してください。
フェリーを利用する場合は、寒冷地に着いてすぐ寒冷地用燃料を補給できるよう、あらかじめ燃料を半分以下にしておいてください。
トヨタ ランドクルーザー70 取扱説明書より
『ほぅーなるほど!』
でもちょっと待ってください
これって意外に難しいくない?ってことです
実際は難しい場合が多い理由として
- 初めて行く目的地までの距離の把握
- 燃料残量の把握
- ガソリンスタンドまでに燃料半分以下で到着させる
- ガソリンスタンドの検索
- 上記のもろもろの計算
凍らせない為とはいえ、やる事が多い!
本当にいい対策は
不安やストレスから解放されるために
予め早めに燃料凍結防止剤を入れておく
という事です
50ℓに対して50mℓ入れるだけで上記の問題点、ストレスから解放されます
ちなみにコモンレールやDPD装着車にも対応しているので安心して多種多様な車に使えますね
まとめ
いかかがだったでしょうか?
ただでさえ、不慣れな路面状況で運転に集中したいのに
【燃料の凍結】という事が不安で頭がいっぱいになり『運転に集中できない!』と
ならないようにしましょう。
極寒で車のエンジントラブルはできるだけ避けたいですね
週末、もしくは月一しか車をださず、燃費の良いクリーンディーゼル車の場合は
タンク内に夏用の軽油が入っている場合もあるので燃料凍結防止剤などを
上手く活用すると良いでしょう
僕はこれによって車が壊れるなどの話は聞いたことがありません
しかし
あくまでも、燃料凍結防止剤は寒冷地用燃料(JIS 特3号、3号)を入れるまでの
つなぎと考え、大量に入れたりせず適切量を使用しましょう
ちなみに雪道が不安だという方は
雪道【冬】走り方!必須アイテム解説付き【11選】 永久保存版
を記事にしていますので合わせて読んで参考にしてみてください
少しでもこの記事がお役に立てれば幸いです
ではでは