どうも今日記事にするのはタイトル通り
ズバリ
車での雪道の走り方についてです!
みなさんがこの記事にたどり着いたという事は
これから雪道や凍結した道路(降雪地方)を走行する予定がある、または降雪予報があり不安な思いをしているのではないでしょうか?
僕は雪国で10年以上、プロとして大型トラックでさまざまな雪道を
一般車のドライバーより、遥かに多くの時間、遥かに多くの距離、遥かに多くの状況を走行してきました
その経験をもとに、皆さんが一生使える知識としてシェアします。
後ほど経験を交えたリアルで具体的な走り方をお話しします
- 降雪予報で不安な思いをしている
- スキー&スノボに出かける予定があるけど雪道が不安
- どんな物を準備しておけば安心できるか知りたい
- 実際の雪道のリアルを知りたい
- スタックしたらどう対応するか知りたい
- 『もしかして凍ってる?』の判断基準を知りたい
と思っている方向けに記事を書いています
わー!大変だ!!来週から雪が降るみたい!
でも雪道って走った事ないんだよなぁ…ドキドキ。
来月にはスノボしに行く予定もあるしなぁ…。
誰か!雪道ってどんなのー、教えてー!
ぴよ吉くんと同じような方はどうぞ最後まで読んでみてください。
- 雪道&凍結路での大原則
- 前もって準備するもの
- 必須アイテム
- 路面の判断基準
- 各駆動方式別の注意点
- 全車共通の注意点&具体的な走り方
がわかります。
雪道&凍結路での大原則
大原則1
必ずスタッドレスタイヤを装着する事です。
応急処置的な使い方でしたらタイヤチェーン等で構いませんが、本格的な雪道&凍結路において
夏タイヤ+タイヤチェーンは無謀です。
高速道路を使う場合は特にスタッドレスタイヤを装着してください。
ほんの一時使うのに、スタッドレスタイヤはを買うのはちょっと…。
タ・カ・ス・ギっーーーー!!
いっけん高く見えるスタッドレスタイヤ、実は安上がりになるかもしれない!
その理由は
事故を起こして、車の修理代やレッカー代を考えたら安い物。ではないですか?
それだけで済むならマシ。
入院代、はたまた手術代、仕事に出られない損失。
それでもまだマシ。
最悪…。な事を考えた場合の選択は一つしかないように感じます。
いかがですか?
大原則2
これはご存じな方が多いと思いますが、【急】の付く動きはNGです。
急ハンドル、急ブレーキ、急加速!!
【急】が付く動きは、雪道&凍結路においてはご法度です。
【大原則1】でスタッドレスタイヤを装着しているからといって安心するのは早すぎです。
スタッドレスタイヤを装着する事により、まるでマリオのスターを取ったかのような走り方をされている方を見ますが大変危険です。
スタッドレスタイヤは魔法の道具ではありません!
スタッドレスタイヤを装着していたところで滑る時は滑るのです
なぜ滑るのか
それは【急】が滑る事のきっかけになる事があげられます。
ただでさえ滑りやすい路面状況において、車のチカラが前後左右へ【急】に路面に伝わるとタイヤのグリップ力が途端に失われます。
これがいわゆるスリップする現象です。
スリップはタイヤに対して前後に対して発生するものと、左右に対して発生するもの
状況によってはその両方で発生します。
前後→発進不可(スタック状態)、停止不可(ブレーキが利かない状態)
左右→ハンドルが利かない状態(前タイヤ)、ケツが流れる(後タイヤが車体に対して左右に滑る状態)
【急】が付く動きが危険なのはわかった!
じゃあ具体的にはどう走ればいいんだい??
実際に走る場合は後述しているので
【全車共通の注意点&具体的な走り方】まで読み飛ばして見てください。
大原則3
車の屋根に積もった雪は必ずおろす事。
路面にばかり気をとられ忘れがちですが、実は結構重要です
完全に溶けてしまうような1~2㎝程度の積雪ならば構いませんが、3~4㎝以上はおろす事をおススメします
車の屋根に積もった雪は、車の室温や昼間の太陽の熱で温度が上昇すると必ず溶けてきます。
すると
信号や減速の為にブレーキを掛けた瞬間、フロントガラスに屋根の雪が次々に滑ってきて
目の前が真っ暗になります。
経験の無い方はわかりずらいと思いますが、これは想像以上のパニック状態になります。
マジでパニックです!
パニックに陥った人がとる行動は、ワイパーを慌ててON!!
雪の量、雪の質にもよりますが、車の屋根の面積分の雪はかなりの重さになるので
ワイパーがお亡くなりになります。
そういう例は毎年結構あります
そうなったらもう走行することが事実上不可能になります。
目の前が突然真っ暗現象←(今僕が命名、Wikipediaには載ってません)は
降雪地方に住んでいる人は必ず人生で1度以上は経験する恐怖体験なハズです。笑
なので
恐怖体験&パニックを経験している降雪地方の方の大抵の人は雪をおろしてから車に乗り込みます
みなさんには同じ思いをしてほしくないので屋根に雪がある場合は必ずおろしてから出発してください。
目の前が突然真っ暗は怖いかも・・・
しかも路面に雪があったら尚更だね。
前もって準備するもの
ここまでは3つの大原則を見てきました
ここから実際に雪道&凍結路で必須、あるいはあると安心なアイテムを紹介します。
※★が多いほど重要です。
必須アイテム【11選】
最低限なくては困るもの。
スタッドレスタイヤ
★★★★★
雪道&凍結路では必須アイテム
中古でも構いませんが、あまりにも古いタイヤはやめておきましょう。
それはなぜか
スタッドレスタイヤはゴム質が重要で
ゴムの性質上古くなればなるほど、また保管環境が悪いほど硬化(硬くなる)します。
10年近く前のスタッドレスタイヤが売られていたりしますが、スタッドレスとしての用途で買うのはNGです。
ちなみに僕の場合はシーズン中には、タイヤに負担を掛けないようにブレーキしたり曲がったり
保管は湿気が少なく、直射日光を避け保管しているので約5シーズンくらい持たせます。
これは個人差がかなりあるので絶対的な数字でなくあくまでも目安程度です。
中古購入の場合は
- 製造年月日(タイヤ横に楕円で囲まれている4桁の数字)※
- 保管環境
- 使用頻度
などを確認すると良いでしょう。
※読み方がわからない人は↓↓
色々なメーカー履きましたが
ゴム質が柔らかくて効くが、持ちが悪い物や
持ちは良いが、ゴム質が硬く効きが悪い物などがあり
個人的にはスタッドレスタイヤは、やはりBS(ブリヂストン)が一番オススメですね!
値段は高いがゴム質が良く、効きも良く、長持ちするし、トータルで考えると決して高くはないと思います
手袋
★★★★★
これは必須アイテム
何らかの作業をしなくてはならなくなった時の必須アイテム
車に積もった雪または付着した雪を払ったり、タイヤチェーンの脱着、スタックした場合などなど
使うシーンは必ずあります
フリース素材などの物でなく防水性の高いものがおススメです
スノーブラシ
★★★★★
これは聞きなれない方も居るかもしれません。
冬になると降雪地方の車には必ず1台に1本は入っています。
ブラシ(ボディー用)、ワイパーのゴム部(ガラス用)、タイヤハウス内等の硬い氷を砕くヘラが1本にまとまっている商品で長さを自由に変えられるので大変便利です。
一晩で100㎝近く雪が積もることもあるので、手袋だけでは対応できません
降雪地方へ行く予定のある方は必須アイテムです
都心部で積もっても1~2㎝であれば必要ないでしょう
あるに越したことはありませんが。
偏光式サングラス
★★★★★
サングラスは雪道を走る上ではとても大事なアイテム。
道路からの照り返しをやわらげて、路面状況を把握するためにとっても役に立ちます
車に1つは入れておきたいですね
良いレンズの物は、かけたままトンネルなどに入ってもよく見えます
タイヤチェーン
★★★★★&★☆☆☆☆
スタッドレスタイヤを装着していないのであれば必須。
スタッドレスタイヤを装着しているのであれば必要ありません。
降雪地域でどんなに雪深い場所でも付けている車を見たことがないくらいのアイテム
スタッドレスタイヤを装着していても必要なのは大型トラック、大型トレーラー、FR車くらい
でしょうか。
夏タイヤ+タイヤチェーンは
必須になりますが
冬タイヤ+タイヤチェーンは
降雪地域ではまず見ることが無いです
降雪地方に行くのであればほぼ必須アイテム
無くても良いが心配な方はあれば安心できるアイテム。
ここから先は降雪地方&スキー場などの、より本格的な雪道を走行される予定のある方(中級、上級者)向けとなります。
それ以外の方は、読み飛ばしてOKです
【 全車共通の注意点&具体的な走り方 】に飛んでください。
スノーブレード(冬用ワイパー)
★★★★☆
あまり知られていないのがこれではないでしょうか。
夏ワイパー(普通のワイパー)で気温が低い(氷点下)吹雪の中を走行すると
フロントガラスがみるみる内に凍り付いてきます。
これはワイパーがフロントガラスの形状に合うように幾つかの関節を持たせていますが
この部分が雪によって濡れ、冷やされて凍り付く為です。
その点、スノーブレードはこの関節部分が薄いゴムで覆われている為
直接濡れる事がない上に凍りにくく、視界がある程度確保できます。
ただでさえ吹雪で視界が悪い中、ガラスが凍り付くと慣れているドライバーでも苦戦します
あればもしもの時にきっと役に立ちます
購入の際はご自分のワイパーの長さを確認してから間違いが無いことを確かめて買うようにしましょう
今付けているワイパーの長さが無い時は少し短めを選ぶと良いでしょう
スコップ
★★★☆☆
よく4WD車の背面タイヤにスコップを付けている車を見た事ありませんか?
これはファッション感覚で付けている方も多くいますが
実はこれも雪道では大変便利なアイテム。
吹雪の中を走るのは、雪道に慣れているドライバーにとってもイヤなものですが
生活している以上は「今日は吹雪なので会社休みまーす!」とはなりません。
そしてこの吹雪の時に最も多くなるのが
スタック
大抵の場合は吹雪によって
- 道と歩道、道と道でない所の境目が見えなくなり縁石に乗り上げる
- 吹きだまりと呼ばれる、吹雪や強風によって作られる雪の山(30~40㎝)に突っ込む
の場合が多く
中でも吹きだまりは建物と建物、防風柵と防風柵などの間(風の通り道)に突然現れ、車がスタックする事が結構あるあるです。
雪はふわふわのイメージがありますが、上記のようにチカラが加わった雪は別の表情をのぞかせます
それは
とても硬い塊に変化します
大抵の場合は牽引フックは車体下、またはバンバーにとり付けるタイプの場合が多く
雪を掘る必要が出てきます。
私の経験上、スタックしている車を何度も助ける事がありますが必ずと言っていいほど
スコップは使います。
これを読んでくださっている方は、助ける場面はなかなか無いと思いますが
助けられる場合でもスコップがあると、もしもの時は大変助かるアイテムになります
牽引ロープ&ワイヤー
★★★★☆
これもスタックした時に使用します。
もはやこれは降雪地方にいくなら必須ツールに近いです
例えば
あなたがスキー場のナイターを楽しんだとしましょう。
その帰り道、人けもなく車通りの少ない携帯の繋がらない場所で雪の吹きだまりに突っ込みスタック
この状況であなたならどうしますか?
そこを通る数少ない車に助けを求めますよね?
それから?
手袋をしてスコップで牽引フックを掘り出し…。
それから?
・・・・・・。
そうなんです!!
牽引ロープまたはワイヤーが無いとスコップを持っていてもなんの意味もないのです
数少ない車に助けを求めたところで
牽引ロープを持っている車だとは限らないのです!
クロカン(悪路走破を楽しむ)をしている人達にもスタックは付き物ですが
暗黙のルールで助けられる人のロープなりワイヤーを使用します
これは少し考えれば分かると思いますが、使用する事で少なからず
- ロープ&ワイヤーが摩耗、消耗する
- ロープ&ワイヤーが切れる
- 汚れる
があげられます。
もし自分(助ける側)と相手(助けられる側)が双方で牽引ロープ&ワイヤーを持っている場合
スタックしている側のロープ&ワイヤーを使うというのは物事の道理として当たり前ですよね。
それを踏まえて、いつ助けられる側になってもいいように
最悪の事態に備えて持っておく!
これは賢い選択かもしれません。
両側にフックが付いていて、かなりチカラがかかる物なので12tあれば切れて思わぬ事故に繋がる事はないでしょう↓↓
シャックル
★☆☆☆☆
これは牽引ロープの先がフック形状なら必要ありませんが、ロープ&ワイヤーの先が輪になっていて
車側もねじ込み式の牽引フック(輪)の場合、輪と輪を結ぶために使用します。
購入時に牽引ロープ&ワイヤーの先を確認してフック形状の物を購入すると必要のない物です。
ブースターケーブル
★☆☆☆☆
これは聞き覚えのある人は多いハズです。
バッテリー上がりを起こしたときに、バッテリーとバッテリーを繋ぐケーブルです。
なぜこれを入れたかわかりますか?
それはバッテリーは寒さに弱く、低い温度下で十分な力を発揮できない事があります。
さらにバッテリーが弱っている状態で低い温度の場合、エンジンをかける事が困難になる可能性があります
雪が降る地域の車には【寒冷地仕様】といってバッテリー容量が大きい物が付いている仕様がありますが
これを読んでいる方はきっと降雪地域に住んでいない方が大半だと思われます
出発前にバッテリーが弱ってないかを確認してから出かける事を強くおススメします。
正常なバッテリーならばブースターケーブルは不要です
パンタグラフジャッキ&木の板
★☆☆☆☆
これはよく車載ジャッキとして車にある物です。
クルクル回すとひし形になるアレです
このジャッキの下に木の板を敷き、ジャッキ自体が雪に沈まないようにして使用します。
空転しているタイヤを持ち上げその下に雪を詰める、またはそのまま倒すなどして脱出を
試みます。
これは危険な上に、車を破損させる可能性が高いため
自己責任において
最後の砦的なノリで使ってください。笑
路面の判断基準
ここで皆さんに1つ質問します。
【冬の道】というとどんなイメージでしょうか?
僕のイメージは雪はなくて、ピッカピカの道かなぁ
うぅ…。想像するだけで恐ろしい…
きっと皆さんはそれぞれ色々な道を想像されたかと思います
実は全員正解です。
正解が1つでは無い冬の道とは
一口に【冬の道】と言ってもさまざまな顔を持ちます。
挙げるとキリがありませんが、例えば
- 空からは雪は降っていないが濡れたように凍結した道
- 湿った雪が車に踏み固められ、ソロバンのコマのようにボコボコした道
- サラサラの雪が30㎝以上積もった道
- 凍結はしていないが雪がありベチャベチャな道
- 積もった雪に融雪剤が撒かれザフザフな道
- 除雪車が走った後のテッカテカな道
- 凍結した場所と凍結していない場所が混在する道
と、ちょっと考えただけでたくさん出てきます。
雪道&凍結路において最も重要なのは路面の状況を的確に判断する事が求められます。
その判断を元に、状況に応じて走り方を変えて走っています。
逆を言えば、判断を出来なければ正しく走ることが出来ないのです
大事なのでもう一度
路面の状況を的確に判断する事
です。
具体的な走り方をする為に前提になる
判断。
では具体的に判断するためにはどうすればいいのでしょうか
判断力を身に着ける
状況の判断基準はさまざまですが
これまでの僕の経験も踏まえながら一緒に見ていきましょう。
感覚値な所もあるのでご了承ください。
それでは
音で判断する
0℃~マイナス1℃の時は
凍結しているかしていないかの判断が最も難しいポイントです。
どう判断するかというと
窓を少し開け、タイヤが巻き上げる路面の水しぶきの音に耳をやります。
気温が低くなるにつれて次第に音が静かになり、やがて乾燥路に近い音へと変化します。
この時、自車の水しぶきをミラーなどで確認できる場合はそれでもいいのですが
暗くなると見えなくなります。(トラックの場合はマーカーランプがある為夜でも見やすい)
その場合は前を走る車や対向車のタイヤに目をやり、水しぶきの有無や量※を確認するとより
的確に判断できるでしょう。
※量も気温が低くなるにつれて少なくなる
気温で判断する
基本的に0℃以下(氷点下)で凍り始めます。
経験上、凍結防止剤の有無にもよりますが、マイナス1~2℃あたりの気温が最も滑ります。
それはなぜか
まだ凍り切れていない水分がまだ表面に残ってある状態でかなり気を使いながら走ります。
そこからさらに温度が低くなるにつれて、雪または路面の水分量が少なくなる為走りやすくなる傾向があります
約マイナス5~6℃でもう一度滑る温度帯が来る認識があります
ただこれは僕の感覚値なので説明が出来ませんが…。
経験上、大台のマイナス10℃を下回るような場合は、夏の舗装路を走る感覚とさほど変わらない感覚で走れます。
実際マイナス17℃の気温ではトラックから降りると、靴底は地面にペタペタとくっ付きました。
濡れた手で氷を持つと手にくっ付くのをイメージしてもらえると分かり易いです。
その時の外気温の写真です↓↓
しかしここで気を付けなければいけないのは
走りやすくなるというだけで、滑らないわけではないという事です
油断せず気を引き締めて走りましょう。
場所で判断する
【気温で判断する】の冒頭で基本的にと表現したのは意味があります
場所によってはこの【基本的に】が通用しない場所があるからです
それはどこでしょう?
それは
風の通り道
である場所です。
走行していると、気温はプラスの1℃なのに凍っている場合が希にあります。
それは橋であったり、山と山の間の谷部であったり、海沿いの道、川沿いの道など
そのほとんどが風の通り道になっている場所です。
もっと大きいくくりで見ると周りの町は凍っていないのにこの町は凍っているなどがあります。
【音】【気温】【場所】を総合的に組み合わせて判断し、走行する事が重要になります。
組み合わせて判断する事で
今どんな状況にあるか分かり易いね
各駆動方式別の注意点
上記、これらの判断をもとに走行するに当たって、自分の車の特性も理解する必要があります。
車の特性を理解する
自分の車が
- FF車(フロントエンジン、フロント駆動)
- FR車(フロントエンジン、リア駆動)※MR,RR含む
- 4WD、AWD(四輪駆動)
によって注意点が変わります。
タイヤチェーンは駆動輪にかけなければ意味がありません
自分の車の特性は頭に入れておくといざという時に役にたちます
FF車の注意点
前タイヤが駆動します(アクセルを踏むと回ります)
降雪地域でも割りと多く見受けられます。
2輪駆動の中では雪に強く、無理な走りをしなければなんら問題なく走行可能です。
エンジンの重さがそのまま駆動輪にかかる為、空転しながらでも前に進みます
凍結路などで後輪が滑って流れそうになったらスアクセルを踏んでやると、立て直す事が出来ます。
FR車の注意点
後タイヤが駆動します(アクセルを踏むと回ります)
かなり雪には不向きで、多少の雪ならば走行可能ですが降雪地域、スキー場への乗り入れはやめておいた方がよいでしょう。
トラックもこのFR車に近い要素を持ち合わせています。
なので、駆動輪付近に荷物を載せるなど工夫をしないとキビシイです。
上り坂などで止まると発進できなくなる可能性があります。
後輪が滑り始めたらアクセルを戻してやると、立て直す事が出来ます。
4WD車の注意点
前後のタイヤが駆動します(アクセルを踏むと回ります)
雪道といったら4WDとお考えの方も多いと思います。
やはりタイヤ4つが駆動するというのはとても強いです。
しかし、その強さゆえに滑り出してもグングン走るので
車のスピンし始める挙動を感じずらく、限界を超えてしまった場合に怖いのがこの4WDです。
対処のしようが無いことが多くあとは天に身を任せるしか…。
4WDだからといって過信せず、慎重に走ることが重要です
でもやはり4WDは雪道に適しています
こんな記事もあるので読んで見てください
ランドクルーザー70(HZJ76)ってどんな車で維持費はいくらかかるの?
4WDは無敵だと思ってた…
そんな事もあるんだね…。キヲツケヨ。
全車共通の注意点&具体的な走り方
凍結路面
全車共通で言えることは大原則の【急】が付く運転をしないことに加え
路面の状況を判断し、凍っていそうなら車線変更時はいつもの2倍くらいの時間をかけてゆっくりと
車線変更します。
また車間距離も十分とることが肝心です。
凍結路面において停車する場合、できるだけ轍(わだち)を避け脇に少しでも雪がある時は
タイヤに雪を噛ませることを意識して停車しましょう。
轍(わだち)は多くの車が通る為、タイヤの熱によって表面が軽く溶けている事があり
再発進時に苦戦します。
再発進する場合はアクセルはできるだけそーっと踏みましょう。
タイヤがスピンしているのに、それでも尚アクセルを踏み込んでいる光景をたまに見ますが逆効果です
凍結路面においてパワーはかえって邪魔な存在なのです。
現に、アイスバーン(路面がピッカピカ)の路面では
MT車(マニュアル車)の場合は、タイヤが空転したらすぐシフトチェンジ(ギアを上げる)を繰り返し
タイヤに掛かる駆動力(パワー)を落としエンスト直前まで追い込みながら進みます。
感覚値ですが、大型トラックの場合は2→3→4→5まで約5~6秒くらいです。
あとは、アクセルをあおったり、緩めたりしながら6→7という具合でシフトチェンジします。
これを読んでいる方は大半がAT車(オートマ車)でしょう。
オートマ車の場合は、ブレーキを離した直後すぐにアクセルを踏まずに
クリープ現象(ブレーキを離すと車が走ろうとする現象)を上手く使いながら
出来るだけ空転させないようなアクセルワークを心がけてください。
またエコモードや2ndスタートボタンがある場合は積極的に使いましょう。
積雪路面
凍結路面とほぼ同じ事が挙げられます。
しかし明らかに違う点は、積雪路面ではできるだけ轍(わだち)に沿って走るという事です
自分の車のタイヤ位置を把握して、轍(わだち)に沿わせることが重要なカギです
少しでも轍(わだち)からそれると急激にハンドルがとられます。
この時に適切な対応が出来なければ簡単に車がスリップ事故を起こすでしょう。
適切な対応は雪道に慣れている人でも難しいので
これを読んでいる方は轍(わだち)を外れないように走る事を一番に心がけてください。
積雪路面でのスリップ事故は、この轍(わだち)からタイヤが外れ制御不能に陥る事がほとんどです。
簡単なように思えるかもしれませんが
吹雪や地吹雪、夏ワイパーでの視界不良、路面の雪からの太陽の照り返しの中で轍(わだち)に沿わせて走る事
それは意外に難しい事です。
一瞬目を逸らした隙に…はよくあるので気を引き締めて運転してください。
凍結路面と積雪路面は同じ冬の道なのに
轍(わだち)の使い方が正反対なんだね。フムフム。
最後に
この知識がお役に立てれば幸いです。
冬の道は危険がいっぱいですが、途中で紹介したアイテムなども活用して
正しい知識をつけて事故無く楽しいカーライフを
お過ごしください。
ではでは。